2023年に思う事・・お金の尻尾を追えば・・
2023年がスタートしました。新たな年が新たな風を運んでくるかと思えば、まだもう少し時間がかかるかもしれません。俗にいう旧暦でいうところの新年にはまだ早く、いまだ2022年の余韻を引きずっている今日この頃です。相変わらず既存メディアやネット、SNSでは激動・不安要因満載のニュースが踊っています。アフターコロナ、気候変動、円安、ウクライナ情勢、台湾有事、政局不安などなど見出しだけを切り取ると誰しもが先行き不安になるような情報のオンパレードですね。かくいう私も企業人だった時には、こうした世相が景気に反映し、企業収益に影響が出て、ひいては自分自身の会社や仕事にかかわるようになると思って暮らしていました。そうした組織から一線を隔した今は、そんな景色を見る目線が少し変化しました。「少し引いて考えてみると、こうした世相を創る情報の出元はどこなんだ?誰なんだ?」と考えてみます。そして、こうした情報によってお金の流れ(尻尾)はどう動いていくのか?誰が負担し、誰のところに集まるのか?お金の流れを追うと少しずつ真実らしきものが見えてきます。報道がどっちに忖度しているのかも匂ってきます。そんなのわかりつつ、経営者の人々は結局どちらに付くかの決断を強いられる構図。その決断に、従わざるを得ない雇われ社会人。「お上のいう事は間違いない」と思っていた昭和の時代とは違い、工夫さえすれば角度の違う情報を得ることができる現代においては、自分の置かれた立場をも俯瞰して位置することが大切なように思います。「解かったところで、結局生活をしていく為には何もできないじゃないか!」と言いたい声も聞こえてきます。そう、今すぐに何かを変える事なんてできないとは思いますが、だから何もしないと言う事にはなりません。今、自分の目の前で起こっている事象を観察することです。「気が進まない業務を、今自分は何のためにやっているのか?」「この仕事は、会社のニーズなのか?消費者のニーズなのか?本当に社会のニーズなのか?」そして、矛盾や違和感にに気づくことです。そのうえで、しばらくは判りつつ業務を遂行します。その流れ、時間軸の中に自分の新たな価値観が見えてきます。その価値観を体現する為には何から手を付けようかと考えます。そして、思いついたことを一つ一つ実行に移します。ある人にとっては、今いる会社の業務に深みを増す更なるブラッシュアップにつながるアクションとなり、ある人にとってはキャリアチェンジの為の準備行動になります。そういう意味で「お金」という素材は、チルチル・ミチルのパンくずのように真実を知る手掛かり、自分の人生の道しるべの役割なのかもしれません。なのに、そんなパンくずを我々はいつの頃からか最大の生きる糧としてしまいました。パンくずを食べてしまったら、人生の迷路に迷い込んでしまうだけなのに・・・。